つらい頭痛(こんな症状でお悩みですか?)神戸市北区 三田市 西宮市の鍼灸整骨院


頭痛のこんな症状でお困りではありませんか?

ハチマキで締め付けられるように痛む

ズキズキ、ドクドクなど脈打つように痛む

肩から首、頭にかけてこっている感じで痛む

はっきりしない痛みが続く

目の奥がズキズキする

光、音、においなどに敏感になる

じっとしていたくなる

ひどいときは何もできなくなる

薬が効かない、またはどんどん薬の量やきつい薬になる

体が温まると痛くなる

デスクワークでひどくなる

吐き気がしたり、ひどいときには吐いてしまう

もう薬を飲みたくない

子供のころから悩まされている


以下の経緯でいらっしゃいます

あまりにもよくある頭痛の話

 頭痛は重篤な病気のサインかもしれません。

 脳腫瘍、髄膜炎、脳炎、クモ膜下出血や脳卒中などの病気が発している兆候のことがありますので、病院へ行って検査をするのが普通です。

 しかし、多くの場合は「何もない」と診断されます。

 すると、片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛などと分類されます。

 頭痛は周囲の人たちにはよく分からない病気です。頭痛持ちの方には分かりますが、頭痛になったことのない人には、理解しがたい辛さがあります。

 ケガでもない、熱が出る訳でもない、なのにウツになりそうなくらい辛かったり、何もやる気が出ず、日常生活が大きく制限されます。頭痛が長いと周囲の人に「本当につらいの?」と誤解されるのも、この病気の特徴です。

頭痛治療 神戸市北区 三田市 西宮市 整骨院 整体院 接骨院

 そして、病院からもらった薬で治まればいいのですが、なかには徐々に効かなくなり、どんどんきつい薬を処方されて、治る兆しが一向に見えてこなくて不安になる方も・・・

 これが頭痛で苦しまれている方の日常です。

 医療は年々発展しているのですが、なかなか救われない方もいるのです。

 悪くなればさらにきつい薬を処方する。それが効かなくなれば、さらにきつい薬が待っているのです。

 この一向に出口が見えない治療、そして悪循環にはまった治療に嫌気がさして多くの頭痛でお悩みの方が当院へいらっしゃるのです。


なぜ辛い頭痛が治らないのか分かりますか? 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院


辛い頭痛が改善しない理由 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

しつこい頭痛はアプローチ方法が間違っています


頭痛が改善しない理由① 筋肉をケアしていない 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

筋肉のこりをほぐすのは当然ですが、コリが起こらない身体をめざしましょう! 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 もみの木整骨院へ

 首から肩にかけての筋肉のコリが緊張性頭痛を引き起こします。肩や首がパンパンに張っている状態が頭痛を引き起こしているのに、頭痛薬でごまかすのは良くありません。そのコリを解消することがまずは改善につながるのです。
 ここまでなら普通のマッサージやストレッチの治療院と変わりありません。
 当院ではなぜコリが起こりやすいのかを、日常姿勢や動作だけではなく、体内の代謝や自律神経のほうからアプローチします。


頭痛が改善しない理由② 運動不足  神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体

運動は筋トレでするのではありません。自律神経を整えて身体の芯から正常に!  神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 肩から首にかけての筋肉が運動不足になると、すぐにコリやすくなります。特に肩甲骨の動きが悪い方は肩から首にかけて筋肉に負担がかかりやすく、すぐにコリが発生します。
 ここまでなら普通のマッサージやストレッチの治療院と変わりありません。
 当院では筋トレだけの運動やエクササイズではなく、自律神経に働きかけるエクササイズを通じて、こりが起こってから解消というもぐらたたきのようなやり方ではなく、こりが起こらない身体を目指します。


頭痛が改善しない理由③ 歪みがある  神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

頭痛の原因となる歪みを見る  神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 歪みとは体が理想的な位置から前後左右にずれていることが、自分では当たり前になっているということです。
 「まっすぐに立ってください」と指示されているのに、人それぞれに前後に傾いていたり、左右にブレていたりします。このようなクセがあると、常に筋肉には力が入ることになります。力が入ると常に筋肉はこった状態になるのです。


頭痛が改善しない理由④ 症状だけをみている 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体

症状だけをみないで症状の奥にある真の原因にアプローチ 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 先ほどの歪みを正すときに、頭や首、肩回りだけを見ていても治らないということです。
 体は全身のバランスで成り立っていますので、全身のバランスを整えることが本当の意味での治療となるのです。
 頭が痛いからといって、痛み止めを飲む治療というのは、むしろ治療ではなく、一時しのぎでしかないのですから。
 残念ながら薬では良くなりません。それは医師も認めています。症状の緩和はできても、原因は放置されたままです。
 痛みだけに目を向けていては、結局鎮痛薬に頼るしかなくなります。
 もっと、深く人の体を洞察する必要があるのです。
 すると、10年以上も痛みで苦しんでいた方でも、頭痛とさよならできるのです。


頭痛が改善しない理由⑤ 薬に頼ってばかりいる 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体

薬に全く頼らない改善方法 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 みなさんの頭痛は普段から「薬を飲んでいないから起こった」のでしょうか? そんなはずはありませんね。私たちの体は、頭痛薬がないと頭痛が起こるような仕組みにはなっていません。頭痛の原因は「薬を飲まないこと」以外にあるので、その原因を突き止めて解消しなければ、薬でごまかしていると長期的に悪化していくかもしれません。


頭痛が改善しない理由⑥ 自律神経を見ていない 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体

自律神経の調節に強い 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 自律神経は「無意識」で膨大な作業をしてくれています。心拍の調整や呼吸、血液循環の調整はもちろん、生きていくうえで必要なことをすべて行ってくれています。
 人間にはホメオスタシス(恒常性)というものが備わっています。体温も一定ですよね。血液の成分もできるだけ一定に保とうとしています。
 神経的に調整しているのが、自律神経です。
 自律神経が狂うと、さまざまな症状や病気になっていきます。
 あなたは頭痛しかないのですか? ひょっとしたら、他にも健康ではない面がありませんか?


頭痛が改善しない理由⑦ 血糖値を見ていない 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体

表面上の血糖値ではなく、血糖の動きを見る! 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 「血糖値」は糖尿病で重要な指標となります。それが頭痛とどう関係するの?と思われるかもしれません。
 ところが、頭痛には大いに関係しているのが「血糖値」です。
 それでも、「病院の検査で、(空腹時の)血糖値は正常だと言われました」と言う方が全員と言ってもいいくらいです。
 それって「一瞬」の血糖値です。
 あなたの血糖値は1日中、上がったり、下がったりを繰り返しています。
 この振れ幅が大きいと「血糖値スパイク」といいます。血糖値スパイクが起こると何が起こるかご存じでしょうか?
 ホメオスタシス(恒常性)を保つために、体は血糖値を安定させようとしています。安定させるには何を使うかご存じですか?
 それが次の「頭痛が改善しない理由⑧」にあります。


頭痛が改善しない理由⑧ ホルモンバランス 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体

ホルモンバランスは最重要! 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院 整体 もみの木整骨院へ

 ホルモン(内分泌物質)とは、身体の恒常性を保つのにとても重要な体内の伝達物質です。
 甲状腺ホルモンや女性ホルモンなど、多少はお聞きになったことがあると思います。
 このホルモンのバランスが崩れることで、体内ではホメオスタシス(恒常性)が保ちにくくなるのです。
 体内のホルモンの血液検査は「甲状腺ホルモン」「女性ホルモン」がほとんどです。
 ところが実際、私たちの身体はそれ以外にも無数のホルモンを作って、それによって体の状態を一定に保つために、日々微調整を行っているのです。
 このホルモンの乱れを整えることは、絶対にしなくてはいけないのです。


頭痛 改善 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院


頭痛改善例 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

辛い頭痛を改善された方々の心の声

何をしても改善しない10年以上の頭痛が根本から改善!

何をしても改善しない10年以上の頭痛が根本から改善!

頭痛、肩・首コリ

10年以上、頭痛に悩まされており、今まで様々な整体や病院に通いましたが、なかなか良くならず、もみの木整骨院でみてもらいました。今までは肩コリのマッサージ等の治療が中心でしたが、こちらでは、食生活を改善することで、頭痛等も改善すると教えて頂きました。食べることを意識して、1ヶ月程度で頭痛が発生する頻度が極端に減り、体が軽くなりました。他にも気になることを相談でき、根本から改善するための方法を丁寧に教えて頂けたので本当にありがたいです。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

つらかった日々がウソのようです!

頭痛・めまい・ふらつき・耳鳴り 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

めまい、ふらつき

昨秋よりめまい、ふらつきがあり、見上げる、うつ向く、寝返りなどするたびに吐き気がしておりました。耳鼻科、脳神経外科、内科と検査を受けましたが異常はなく、自律神経の影響かもしれないということで治療法を探していた折に貴院を知り、受診しました。治療を始めて1ヵ月程ですが、体が楽になりうがいやシャンプーも不安なくできるようになっています。勧めていただいた枕でよく寝むれるようにもなり、辛かった日々がうそのようです。どんなことにでも詳しく説明してくださる先生、親切なスタッフの皆様に感謝しております。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

病院を渡り歩いて、もみの木でやっと改善しました!

頭痛・めまい・ふらつき・耳鳴り 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

目眩、ふらつき、頭痛

私は一週間程、頭痛が続き、朝、突然目眩で倒れてしまいました。すぐに治療をうけましたが良くならず、その後も内科、脳神経科、耳鼻科と色々と行きましたが、全く良くならず、1か月が過ぎても普通の日常生活ができない程でした。病院に行くのも歩くと目眩がし、車の運転も左右確認をすると目眩がおこり怖くてしかたない程でした。どこに行っても治らず途方に暮れている時にもみの木で目眩の治療をしていただけるのを知り、もみの木に来させていただき、2度目の施術が終わった時に起き上がるのが楽になっているのに気づきました。その後の施術で車の運転の左右確認をしても目眩がおこらなくなりました。1か月以上も普通の日常生活がおくれず不安でしかたなかったのでもみの木の院長に感謝の気持ちでいっぱいです。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

片頭痛持ちだったのが、ほとんどなくなりました。

頭痛治療 神戸市 三田市 西宮市 整骨院 接骨院 整体院

何年か前から股関節が痛くなり、音もなっていたのですが、立ち仕事をするようになってから、痛みが激しく、1日中痛みが取れなくて先生の所に来ました。2回目の診察で身体の歪みが分かり、まずは体の歪みを真っすぐにしてもらったら股関節の痛みも少しずつ良くなり、偏頭痛もちで月に2~3回は頭が痛くつらかったのが、今ではほとんど無くなりました。
今でも時々股関節がおかしいなぁ~と思う時がありますが、以前のように痛くてどうにもならない!!と思う事もなくなり、本当に良かったです。
鏡の前で自分が真っすぐに立っているのか?と時々思いますが、、チェックすると以前とはくらべものにならないくらい真っすぐでうれしくなります。
体の歪みはきちんと治さねば!とつくずく思いました。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

数か月の不調がうそのように晴ればれと壮快になりました。

頭痛治療 神戸市 西宮市 三田市 整骨院 接骨院

頭痛・後頭部のしびれ

最初は電気のビリビリ感があり、不安でしたが、回数を重ねていくうちに症状も大きく改善され、7回の通院で完治しました。
 上部頸椎矯正治療という、これまでに受診した整形外科にはなかった手当によって、数か月の不調がうそのように晴ればれと壮快になりました。
 何よりも痛みの原因をわかりやすく説明いただいたスタッフの皆さん、親切ていねいな対応に感謝いたします。
 本当にありがとうございました。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

10年前からの頭痛が改善!

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頭痛・腰痛・肩首のこり

10年以上前から頭痛首痛があり、病院で検査しても異常なく痛みのある時に服用する薬を出してもらい、月2~3回は薬が欠かせませんでした。今回先生から歪みのお話があり、特に頸椎の歪みが身体全体の神経機能に影響を及ぼすという説明を受けました。現在その歪みの矯正の施術を続けてもらっていますが、ここ数か月は頭痛薬を一度も服用していません。少し疲れた時に多少頭痛があっても、薬を飲まなくても回復するようになり、気持ちがとても楽になりました。身体全体の痛みや不快感が軽くなり好調で頸椎の健康が大切なんだと実感しています。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

後頭部の圧迫する頭痛が今ではすっかり改善!

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後頭部の圧迫するような頭痛、耳なり

長い間、頭を後ろから押さえつけられる様な頭痛に悩まされ、それに共なう耳なりと気分も滅入り、この不快感を何とかしたいと思っていましたが、「もみの木整骨院」に通院するようになり、今ではすっかり元気になりました。
ありがとうございます!!

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。

ゆううつだった毎日が、気分よく過ごせるようになりました!

頭痛治療 めまい治療 神戸市 三田市 西宮市 整骨院 接骨院 整体院

頭痛、めまい、頭重

毎日の様に頭痛・めまいがあり、頭の中が暑くなったり頭の外側をさわるだけで、たたかれた様な痛みで不安になり、ゆううつな毎日を過ごしていましたが、頭蓋骨の治療を受けて気が付くと家事が楽にこなせて、好きな洋裁をしたりすることも出来る様になり、日常生活が気分よく過ごせる様になりました。

※当院の施術には個人差があり、全員に保証するものではございません。



頭痛でご来院に際する注意

バナー(皆様の命をお守りするために)
当院では皆様の命をお守りするためにお願いがあります。

重篤な病気が原因である頭痛の場合、一刻を争うことがありますので、ご来院される場合は以下の項目に当てはまらないかどうかをご確認ください。

もし、当てはまる場合は早く病院へ受診してください。

【頭痛のレッドフラッグ】
New Headaches:新たに発症した頭痛
Beginning after the age of 50:50歳以降に発症した頭痛
Significant change in headache patterns or characteristics (e.g., increasing frequency or severity):頭痛のパターンや特徴に明らかな変化がある(例:頻度や程度)
Worrisome associated features(e.g., impared consciousness, focal weakness):随伴症状(例:意識障害、局所性麻痺)
Systemic illness(e.g., cancer, HIV, other immunosuppression):全身性疾患(例:癌、HIV、その他の免疫不全)
Systemic symptoms(e.g., fever, stiff neck, weight loss):全身性症状(例:発熱、項部硬直、体重減少)
Rapid onset of headache(i.e., "thunderclap headache"):突然発症した頭痛(例:電撃様頭痛)
Headache secondary to head trauma:頭部外傷後の頭痛

Washington Manual of Outpatient Internal Medicine p908 より抜粋


本当の原因を追究することの大切さ

 物事には因果関係が必ず存在します。

 ですから、人の体も例外なく「原因不明」ということはありえないのです。必ず「原因」は存在します。

 原因が分からないから、とりあえず薬を飲んで症状(頭痛、めまい、耳鳴り)を抑えるというのは、本当の治療と言えるのでしょうか?

 薬は身体全体に作用を及ぼします。それに、副作用もあります。化学物質を体に入れるのは、やはり長期間は避けたいものです。

 その昔、医学の祖と言われるヒポクラテスがこの現状を見たらどう思うのでしょうか?

 きっとこう言ったはずです。

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「今あるすべての叡智を原因解明に注げ」と。

 目の前にいる人(患者さん)が苦しんでいるのです。患者さんにとっては、方法なんてどうでもいいのです。

 本当の原因が分かり、それが解消できるなら、それに越したことはないのです。

 100年前にトマス・A・エジソンは『将来の医者は薬を与えず、患者に人体の骨組、そして病気の原因と予防について教えるであろう』と予言しました。

頭痛治療 神戸市 西宮市 三田市 整骨院

 彼の言葉を思い起こすと、どうしても今の医療が間違った方向に突き進んでいるように思えてなりません。

 たかが整骨院、メスも使えないし、薬も処方できません。高度な検査機器なんてありません。

 しかし、それがゆえ、体に害のない、侵襲などゼロの、人のぬくもりのある手の治療で副作用なく改善へと導く方法を考えるのです。

 もし、頭痛などの症状でお困りの方は、ぜひいつでもご相談ください。そして、周りにお困りの方がいらしたら、当院が大切な方のお力になれると信じております。

当院は患者様と共に手を取りあって、一番いい選択をしながら、原因改善のお手伝いをします。

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頭痛ナレッジバンク


緊張型頭痛

緊張型頭痛

 緊張型頭痛は、一次性頭痛(他の病気が原因ではない頭痛)の中で最も多く見られるタイプです。肩や首の筋肉の緊張が主な原因と考えられていますが、精神的なストレスも大きく関わっています。

✓ 緊張型頭痛の特徴
〇痛みの性質:
 頭全体や後頭部、首筋を中心に、「頭をベルトで締め付けられているような」「重いものが乗っているような」「じんわりとした鈍い痛み」と表現されることが多いです。
 ズキズキと脈打つような痛み(拍動性)は稀で、片頭痛とは異なります。
痛みは軽度から中等度で、日常生活に支障が出るほどではないことが多いですが、ひどい場合は寝込むこともあります。
 体を動かしても痛みが悪化しないのが特徴で、むしろ体を動かすと楽になることもあります。

〇痛みの部位:
 両側に起こることが多く、特に後頭部から首筋にかけて痛みが集中しやすいです。
 頭頂部、側頭部、目の上などに痛みを感じることもあります。

〇持続時間:
 30分から数日間続くこともあれば、慢性的に毎日続くこともあります(慢性緊張型頭痛)。
 夕方にかけて痛みが強くなる傾向があります。

〇随伴症状:
 首や肩のこりを伴うことが多いです。
 吐き気や嘔吐を伴うことは稀です。
 光や音に過敏になることはあまりありません(あってもどちらか一方のみ)。
 めまい感を伴うこともあります。

〇原因:
 身体的ストレス: 長時間同じ姿勢を続けるデスクワーク、スマホの長時間使用、無理な姿勢、眼精疲労などが、首や肩の筋肉を緊張させ、血行を悪化させ、痛み物質の蓄積につながります。
 合わない枕も原因となることがあります。
 精神的ストレス: 精神的な緊張や不安、うつ状態などが、脳の痛みを調整する機能を乱し、筋肉の緊張を引き起こすことがあります。真面目な性格の人に多いとも言われます。

〇緊張型頭痛の緩和方法
 緊張型頭痛は、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善やセルフケアが非常に重要です。

1. 身体的なアプローチ
〇温める:
 首や肩、頭を温めることで、筋肉の血行を促進し、緊張を和らげます。
 蒸しタオル: 濡らしたタオルをレンジで温めて首や肩に当てる。
 入浴: ぬるめのお湯(40度未満)にゆっくり浸かり、全身をリラックスさせる。シャワーで首の後ろや目を温めるのも効果的です。
 カイロ: 肩や首に貼るカイロも手軽です。

〇マッサージ・ストレッチ:
 首、肩、頭部の筋肉の緊張をほぐすことで、痛みが和らぎます。
 首や肩のマッサージ: 自分で優しく揉んだり、家族に頼んだりするのも良いでしょう。
 頭皮マッサージ: 指の腹を使い、こめかみから頭部全体を円を描くように優しくマッサージします。洗髪時に行うとより効果的です。
 頭痛体操: 首を動かさずに肩を大きく回す「コマ回し」や、両ひじを曲げて肩を前後ろに大きく回す「肩まわし体操」などが推奨されています。
 ストレッチ: デスクワーク中など、長時間同じ姿勢が続く場合は、こまめに休憩をとり、首や肩をゆっくりと伸ばすストレッチを行いましょう。

〇姿勢の改善:
 正しい姿勢を意識し、首や肩への負担を軽減します。
 デスクワークでは、背もたれに寄りかからずに骨盤を立てて座り、顎を軽く引き、頭が肩甲骨の上に乗るイメージで背筋を伸ばします。
 スマホやパソコンの画面を目線と同じ高さにするよう調整しましょう。
 自分に合った高さの枕を使用することも大切です。

〇適度な運動:
 ウォーキングなどの有酸素運動は、全身の血行を良くし、ストレス発散にもつながります。
 ヨガやピラティスも、体の歪みを改善し、筋肉の柔軟性を高めるのに役立ちます。

2. 精神的なアプローチ
〇リラックス:
 ストレスをためないことが最も重要です。
 趣味に没頭する、音楽を聴く、瞑想、深呼吸など、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。

〇十分な睡眠:
 規則正しい睡眠をとり、体をしっかり休ませることが大切です。睡眠不足は頭痛の誘発因子になります。

〇バランスの取れた食事:
 規則正しく3食しっかり食べましょう。特にマグネシウムやビタミンB2を多く含む食品(米、味噌、ひじき、レバー、大豆、卵など)を積極的に摂ると良いでしょう。
 過度なアルコール、カフェイン、砂糖の摂取は控えめにしましょう。

〇ストレスマネジメント:
 ストレスの原因を特定し、それを軽減するための工夫をします。必要であれば、心理カウンセリングなどを検討することも有効です。

3. 薬物療法(市販薬の使用)
 痛みがひどい場合は、市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンや非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)など)を服用することもできます。
 ただし、薬の飲みすぎはかえって頭痛を悪化させる「薬剤乱用性頭痛」を引き起こす可能性があるので、頻繁に服用する場合は医師に相談しましょう。


片頭痛

片頭痛

 片頭痛は、一次性頭痛(他の病気が原因ではない頭痛)の中でも特に生活に支障をきたすことの多い、発作性の頭痛です。脳の血管や神経の炎症が原因と考えられており、光や音に過敏になったり、吐き気を伴ったりすることが特徴です。

✓ 片頭痛の主な特徴
〇痛みの性質:
 ズキズキとした拍動性の痛み: 脈打つような痛みが特徴です。
 中等度から重度の痛み: 日常生活に支障をきたすほどの強い痛みであることが多いです。
 体を動かすと痛みが悪化します。

〇痛みの部位:
 片側性: 頭の片側に痛みが出ることが多いですが、両側に起こることもあります。
 こめかみや目の奥、額、後頭部など、人によって痛む場所は様々です。

〇持続時間:
 通常、4時間から72時間(3日間)持続します。

〇随伴症状(これらが診断の目安になります):
 悪心・嘔吐: 頭痛に伴って吐き気を感じたり、実際に吐いたりすることがよくあります。
 光過敏(羞明): 普段は気にならない程度の光でも、非常にまぶしく感じ、痛みが悪化します。
 音過敏(聴覚過敏): 普段は気にならない程度の音でも、非常にうるさく感じ、痛みが悪化します。
 匂い過敏: 特定の匂いで気分が悪くなることがあります。

〇前兆:
 片頭痛患者の約15~20%に、頭痛が始まる前に「前兆」を伴います。
 最も多いのは「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる視覚性の前兆です。ギザギザした光の波やチカチカした光が見え始め、それが徐々に広がり、視野の一部が見えにくくなることがあります。この現象は数分から長くても1時間程度で消え、その後頭痛が始まります。
 その他、手足のしびれ、めまい、言語障害などの前兆が現れることもあります。

〇予兆(前駆症状):
 前兆とは異なり、頭痛の数時間から数日前に現れる漠然とした症状です。
 あくびの連発、首や肩のこり、だるさ、イライラ、気分が落ち込む、甘いものが食べたくなる、集中力の低下など、様々な症状が現れることがあります。

〇誘発因子(トリガー):
 特定の状況や物が片頭痛を誘発することがあります。
 ストレス: ストレスそのものも誘発しますが、ストレスから解放された時(週末など)に頭痛が起こることもよくあります(「週末頭痛」)。
 睡眠不足・寝すぎ: 規則正しい睡眠が重要です。
 月経周期: 女性ホルモンの変動により、月経前後や排卵期に頭痛が起こりやすいです。
 特定の飲食物: チーズ、チョコレート、赤ワイン、カフェイン(摂りすぎや離脱症状)、加工肉など。
 天候の変化: 気圧や温度、湿度の変化。
 光・音・匂い: 強い光、騒音、香水やタバコの煙など。
 疲労: 肉体的・精神的な疲労。

✓ 片頭痛の改善方法
 片頭痛の改善には、発作時の対処(急性期治療)と、発作を予防するための対策(予防治療)の両方が重要です。

1. 急性期治療(頭痛が起こった時の対処)
〇安静にする:
 頭痛が始まったら、できるだけ早く暗く静かな場所で横になり、安静にしましょう。
睡眠をとることで痛みが和らぐこともあります。

〇患部を冷やす:
 こめかみや額、首筋などを冷たいタオルや冷却シートで冷やすと、血管が収縮し、痛みが和らぐことがあります。

〇カフェインの摂取:
 普段からカフェインを摂取している人の場合、頭痛発作の初期に少量のコーヒーを飲むと痛みが和らぐことがあります。ただし、飲みすぎるとかえって頭痛を悪化させる(薬剤乱用性頭痛)原因にもなるため注意が必要です。

〇市販薬の服用:
 鎮痛剤: 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs、例:イブプロフェン、ロキソプロフェン)やアセトアミノフェンが有効です。ただし、効果がない場合や、痛みがひどい場合は、医療機関を受診しましょう。
 内服のタイミング: 痛みが軽いうちに服用する方が効果的です。

〇病院で処方される薬(専門医の受診が必要):
 トリプタン製剤: 片頭痛に特化した薬剤で、脳の血管を収縮させ、炎症を抑える作用があります。発作の初期に服用すると非常に高い効果を発揮します。
 CGRP関連薬: 従来の治療薬で効果が不十分な場合や、トリプタン製剤が使えない場合に使用される新しいタイプの薬です。
 吐き気止め: 吐き気が強い場合は、吐き気止めも処方されます。

2. 予防治療(頭痛の発作を減らすための対策)
〇誘発因子の特定と回避:
 頭痛ダイアリーなどをつけ、どのような時に片頭痛が起こるのか(睡眠、ストレス、食事、天候など)を記録し、自分の誘発因子を特定します。
 特定した誘発因子をできるだけ避けるように心がけましょう。

〇規則正しい生活:
 睡眠: 規則正しい時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保します。寝すぎも寝不足も片頭痛の誘発因子となりえます。
 食事: 規則正しい時間にバランスの取れた食事を摂りましょう。
 適度な運動: ウォーキングなどの有酸素運動は、片頭痛の頻度や強度を減らすのに役立ちます。ただし、激しい運動はかえって誘発することがあるので注意が必要です。

〇ストレスマネジメント:
 ストレスを完全に避けることは難しいですが、ストレスを上手に解消する方法を見つけることが大切です。
 リラックスできる時間を作る(趣味、瞑想、深呼吸など)。

〇特定の飲食物の制限:
 誘発因子となる可能性のある特定の飲食物(赤ワイン、チーズ、チョコレートなど)を控える。ただし、人によって誘発因子は異なるため、無理な制限は不要です。

〇サプリメント:
 医師と相談の上、マグネシウムやビタミンB2(リボフラビン)、コエンザイムQ10などが予防に有効とされることがあります。

〇予防薬の服用(専門医の処方):
 月に数回以上の頻度で頭痛が起こる、痛みが日常生活に大きな影響を及ぼす場合などには、予防薬の服用を検討します。
 内服薬: β遮断薬、Ca拮抗薬、抗てんかん薬などが使われます。
 抗CGRP抗体薬: 比較的新しい注射薬で、片頭痛の予防に非常に高い効果が期待されています。
 ボツリヌス毒素療法: 慢性片頭痛の患者に対して、頭部や頚部の特定の部位に注射することで痛みを軽減します。

〇重要なこと:
 片頭痛は、適切な診断と治療を行うことで、症状を大きく改善し、日常生活の質を高めることが可能です。自己判断せずに、頭痛専門医(脳神経内科、脳神経外科など)を受診し、ご自身の症状に合った治療法を見つけることが非常に重要です。頭痛ダイアリーをつけて、症状や誘発因子を記録しておくと、診察時に役立ちます。


群発頭痛

群発頭痛

 群発頭痛は、一次性頭痛(他の病気が原因ではない頭痛)の中でも最も痛みが強いとされる頭痛の一つで、「自殺頭痛」と称されることもあるほどです。特定の時期に集中して発作が起こる特徴から「群発」と呼ばれます。

✓ 群発頭痛の主な特徴
〇痛みの性質と強さ:
 目の奥をえぐられるような、刺し貫かれるような、焼けるような、非常に激しい痛みが特徴です。
 我慢できないほどの、想像を絶するような痛みと表現されます。
 痛みは頭部を動かせないほどであり、じっとしていられず、部屋を歩き回るなど動かずにはいられないことが多いです。

〇痛みの部位:
 常に片側性: ほぼ例外なく頭の片側、特に目の奥や目の周り、こめかみに集中して起こります。
 群発期間中、痛みが出る側の目の位置は通常固定されており、左右が変わることは稀です。

〇持続時間:
 比較的短い発作時間: 1回の発作は15分から180分(3時間)程度と比較的短いです。
 群発期: しかし、この激しい痛みの発作が、1日に1〜8回と頻繁に起こります。この発作が毎日またはほぼ毎日、数週間から数ヶ月間(典型的には1〜3ヶ月)続く期間を「群発期」と呼びます。
 非群発期(寛解期): 群発期が終わると、数ヶ月から数年(人によっては10年以上)の痛みがない期間(寛解期)に入ります。しかし、多くの患者は数年おきに群発期を繰り返します。

〇発作の起こり方:
 時間帯: 特定の時間帯に起こることが多く、特に深夜から明け方にかけて(睡眠中)に起こりやすい傾向があります。目覚めとともに痛みを感じることもよくあります。
 突然発症: 痛みが突然ピークに達します。

〇非常に特徴的な随伴症状(自律神経症状):
 痛みと同じ側の、目の周りや顔面に、自律神経症状を伴うのが群発頭痛の大きな特徴です。
・結膜充血: 目の充血
・流涙: 涙が出る
・鼻閉・鼻汁: 鼻づまりや鼻水
・眼瞼下垂: まぶたが下がる
・縮瞳: 瞳孔が小さくなる
・顔面の発汗・紅潮: 顔に汗をかいたり、赤くなったりする
・顔面浮腫: 顔がむくむ
 これらの症状は、痛みの発作中にのみ出現し、発作が治まると消えます。

〇精神・行動面の特徴:
 痛みが強すぎるため、じっとしていられず、体を揺らしたり、頭を抱えて歩き回ったり、壁に頭を打ち付けたりするなどの興奮した、落ち着かない行動が見られます。これは、片頭痛患者が痛い時にじっと横になるのと対照的です。

〇誘発因子:
・アルコール: 群発期には少量のアルコールでも必ず発作を誘発します。群発期には飲酒は厳禁です。
・喫煙: 喫煙者の発症が多いことが知られています。禁煙が推奨されます。
・ヒスタミン、ニトログリセリン: 血管拡張作用のあるこれらの物質も発作を誘発します。
・気圧の変化: 低気圧や飛行機に乗った際に誘発されることがあります。
・不規則な生活、睡眠不足: 特に睡眠不足は発作を誘発しやすいです。

✓ 群発頭痛の改善方法(治療)
 群発頭痛の治療は、発作時の痛みを抑える急性期治療と、発作の頻度や重症度を減らす予防治療の2本立てで行われます。自己判断せず、必ず専門医(脳神経内科など)の診断と指導のもと治療を行う必要があります。

1. 急性期治療(発作時の対処)
〇純酸素吸入:
 発作が始まったらすぐに、医療用酸素(純度100%)をマスクで吸入します。
 毎分7〜10リットルで15〜20分程度吸入することで、多くの患者で痛みが劇的に軽減または消失します。これは群発頭痛に非常に特異的で効果的な治療法です。
 自宅での治療には、酸素ボンベや濃縮器が必要となるため、医師の処方と指示が必要です。

〇トリプタン製剤:
 片頭痛治療にも用いられるトリプタン製剤が有効です。

〇皮下注射剤: 発作が急激に起こり、短時間で終わるため、効果の発現が速い皮下注射剤が最も有効です(例:イミグラン皮下注)。患者自身が注射することも可能です。

〇点鼻薬: 注射薬に次いで効果の発現が速いです(例:イミグラン点鼻液)。
 内服薬は効果の発現が遅いため、群発頭痛の急性期治療にはあまり適していません。

〇局所麻酔薬:
 鼻腔内に局所麻酔薬を点鼻することで、痛みが和らぐことがあります。

2. 予防治療(群発期全体の発作を減らすための対策)
 群発期に入ったことが確実な場合、次の発作を予防するために行われます。

〇ステロイド薬(プレドニゾロンなど):
 非常に強力な予防薬で、群発期の初期に短期間(数週間程度)服用することで、発作の頻度や強度を大幅に減らすことができます。
 効果は高いですが、副作用(消化器症状、不眠、血糖値上昇など)もあるため、医師の指示のもとで慎重に服用します。

〇ベラパミル(カルシウム拮抗薬):
 心臓の薬としても使われる薬ですが、群発頭痛の予防にも有効です。
 ステロイドと併用したり、ステロイドの減量中に使用したりすることがあります。
 服用中は定期的な心電図検査が必要です。

〇炭酸リチウム:
 気分安定薬としても用いられる薬ですが、難治性の群発頭痛の予防に効果を発揮することがあります。
 血中濃度をモニタリングしながら慎重に服用します。

〇抗CGRP抗体薬(一部の地域で適用あり):
 片頭痛の予防にも使われる比較的新しい注射薬ですが、一部の群発頭痛患者にも有効性が示されています。専門医が適応を判断します。

〇その他:
 抗てんかん薬(トピラマートなど)やメラトニンなどが用いられることもあります。

3. 生活習慣の改善
 群発期中の飲酒は厳禁: 痛みが強くても、群発期にはアルコールは絶対に避けるべきです。
 禁煙: 喫煙は群発頭痛のリスクを高めるため、禁煙を強く勧められます。
 規則正しい睡眠: 群発期は特に、規則正しい睡眠サイクルを保つことが重要です。睡眠中の発作が多いため、生活リズムの乱れは発作を誘発しやすくなります。
 誘発因子の回避: 個人によってアルコール以外にも誘発因子がある場合は、それらを避けるようにします。
 ストレスマネジメント: ストレスも誘発因子となることがあるため、リラックスできる時間を持つことも大切です。
 群発頭痛は、その痛みの激しさからQOL(生活の質)を著しく低下させる病気ですが、適切な診断と治療を受けることで、症状をコントロールし、群発期を乗り越えることが可能です。


薬剤誘発性頭痛

薬剤誘発性頭痛

 薬剤誘発性頭痛(MOH)は、頭痛の治療薬を使いすぎることによって、かえって頭痛が慢性化し、悪化する状態を指します。以前は「薬物乱用頭痛」と呼ばれていましたが、患者が意図的に薬を乱用しているわけではないため、より適切な「薬剤誘発性頭痛」という名称が使われるようになりました。

 頭痛に悩む患者が、痛みを抑えようと頻繁に薬を服用するうちに、体が薬に依存し、薬が切れると頭痛が誘発されるという悪循環に陥ることで発症します。

✓ 薬剤誘発性頭痛の特徴
〇頭痛の性質の変化:
 元々持っていた頭痛(片頭痛や緊張型頭痛など)の性質が変化し、毎日またはほぼ毎日頭痛が起こるようになります。
 頭痛の性質は、元の頭痛に似ていることもあれば、緊張型頭痛のような鈍い痛みに変わることもあります。
 痛みの程度は中等度であることが多いですが、時には非常に強い痛みになることもあります。

〇服用薬と頭痛の関係:
 薬を飲むと一時的に楽になるが、薬が切れるとすぐにまた頭痛が戻ってくる(リバウンド頭痛)。
 以前は効いていた薬の効きが悪くなり、服用量や頻度が増えていく傾向が見られます。
 複数の種類の頭痛薬を併用するようになることもあります。

〇診断基準(一般的に以下の頻度を超えると疑われます):
 単純鎮痛薬(アセトアミノフェン、NSAIDsなど): 3ヶ月以上にわたり、月に15日以上服用している場合。
 トリプタン製剤、エルゴタミン製剤、オピオイド鎮痛薬、混合鎮痛薬(カフェインなどを含む市販薬): 3ヶ月以上にわたり、月に10日以上服用している場合。
 これらの過剰な薬物使用によって、頭痛が発症または著しく悪化している場合。

〇随伴症状:
 倦怠感、集中力の低下、記憶障害、イライラ、不眠、吐き気、胃部不快感、抑うつ気分、不安などの症状を伴うことがあります。

〇発症しやすい人:
 もともと頭痛の頻度が多い人(特に片頭痛患者が多い)。
 市販薬を自己判断で頻繁に服用している人。
 ストレスが多い、完璧主義、心配性といった性格傾向がある人。

✓ 薬剤誘発性頭痛の改善策(治療)
 薬剤誘発性頭痛の最も効果的な改善策は、**原因となっている薬剤の使用を中止すること(薬物離脱)**です。これは非常に困難を伴う場合がありますが、専門医の指導のもとで行うことが重要です。

1. 薬物離脱
・原因薬剤の中止: 服用しすぎている薬を完全に中止します。
・離脱症状: 薬を中止すると、一時的に頭痛が悪化したり、吐き気、不眠、不安、めまいなどの離脱症状が出ることがあります。これが最も辛い時期であり、患者が薬を再開してしまう原因となります。
 離脱症状は服用していた薬の種類や量、期間によって異なりますが、通常は数日から2週間程度でピークを越え、その後徐々に改善します。
・入院治療: 離脱症状が非常に強い場合や、自己管理が難しい場合は、入院して離脱を行うこともあります。

2. 離脱期間中の対処
・対症療法: 離脱期間中の激しい頭痛に対しては、原因薬とは異なる種類の頭痛薬(例:ステロイド、非ステロイド性抗炎症薬の点滴など)を短期間使用して痛みをコントロールすることがあります。
・支持療法: 吐き気や不眠などの離脱症状に対して、症状を緩和する薬を服用することがあります。
・生活環境の調整: ストレスを減らし、心身を休める環境を整えることが重要です。

3. 予防薬の導入
 薬剤離脱後、元の頭痛の治療を開始します。
 特に片頭痛が元の頭痛である場合は、予防薬(β遮断薬、Ca拮抗薬、抗てんかん薬、CGRP関連抗体薬など)を服用し、頭痛の頻度や重症度を減らすことで、将来的な薬の過剰使用を防ぎます。
 緊張型頭痛の場合は、抗うつ薬や筋弛緩薬などが検討されることもあります。

4. 生活習慣の改善とストレスマネジメント
・頭痛ダイアリーの記録: 頭痛の頻度、強さ、服用した薬の種類と量、誘発因子などを記録することで、自分の頭痛パターンを把握し、薬の過剰使用を防ぐ意識を高めます。
・規則正しい生活: 睡眠、食事、運動のバランスを整え、生活リズムを安定させます。
・ストレス軽減: ストレスは頭痛の誘発因子であると同時に、薬の過剰使用につながることもあります。リラクゼーション、趣味、カウンセリングなどを通じてストレスを管理します。
・適度な運動: ウォーキングなどの有酸素運動は、頭痛の頻度を減らす効果が期待できます。
・カフェインの摂取に注意: カフェインは鎮痛剤に含まれることも多く、依存性があるため、過剰な摂取は避けるべきです。

5. 医師との連携
 薬剤誘発性頭痛の治療は、自己判断で行うと挫折しやすく、かえって症状が悪化することもあります。
 必ず頭痛専門医(脳神経内科、神経内科など)を受診し、適切な診断と治療計画を立ててもらうことが最も重要です。
 医師は、患者の元の頭痛の種類、薬の使用状況、社会的な状況などを総合的に判断し、最も適切な治療法を提案してくれます。


副鼻腔炎頭痛

 副鼻腔炎頭痛は、鼻の奥にある空洞である副鼻腔(上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞)に炎症が起こる「副鼻腔炎(蓄膿症)」が原因で生じる頭痛です。副鼻腔の炎症によって粘膜が腫れ、分泌物(鼻水や膿)が溜まり、副鼻腔内の圧力が上昇することで痛みが引き起こされます。

✓ 副鼻腔炎頭痛の主な特徴
〇痛みの部位:
 炎症を起こしている副鼻腔の位置によって痛む場所が異なります。
・額(おでこ)の痛み: 前頭洞の炎症
・頬や目の下の痛み: 上顎洞の炎症
・目と目の間、鼻の付け根の痛み: 篩骨洞の炎症
・頭のてっぺん、後頭部、目の奥の痛み: 蝶形骨洞の炎症
 痛みが片側に出ることもあれば、両側に出ることもあります。
 痛む場所を指で押すと、圧痛(押すと痛い)があることが多いです。

〇痛みの性質:
・重苦しい、鈍い痛み: ズキズキとした拍動性よりも、重苦しい、圧迫されるような鈍い痛みが多いです。
・頭を動かすと悪化: 頭を下げたり、前かがみになったり、咳やくしゃみをしたり、いきんだりすると、副鼻腔内の圧力が変化し、痛みが強くなる傾向があります。

〇随伴症状(鼻の症状が特徴的):
・鼻水: 黄色や緑色の粘り気のある鼻水、あるいは透明な鼻水。
・鼻づまり: 片側または両側の鼻づまり。
・後鼻漏: 鼻水が喉に流れ落ちる感じ。
・嗅覚障害: 匂いが分かりにくい。
・目の症状: 目の奥の痛み、目の周囲の腫れ。
・発熱: 急性副鼻腔炎の場合、発熱を伴うことがあります。
 倦怠感、食欲不振、顔面痛、歯の痛みなどを伴うこともあります。

〇発症のきっかけ:
 風邪(ウイルス感染)の後に細菌感染を併発して発症することが多いです(急性副鼻腔炎)。
 アレルギー性鼻炎、喘息、歯の感染症などが原因となることもあります(慢性副鼻腔炎)。

〇診断のポイント:
・頭痛と同時に、上記の鼻の症状があるかどうか。
・頭を動かすと痛みが悪化するかどうか。
・目の周囲や頬骨、おでこを押すと痛いかどうか。
 これらの症状がある場合は、副鼻腔炎を疑い、耳鼻咽喉科を受診することが重要です。

✓ 副鼻腔炎頭痛の改善策(治療)
 副鼻腔炎頭痛の根本的な改善には、原因となっている副鼻腔炎の治療が必要です。頭痛薬で一時的に痛みを抑えても、副鼻腔炎が治らない限り頭痛は再発します。

1. 副鼻腔炎の治療
〇薬物療法:
・抗生物質: 細菌感染が原因の場合、細菌を殺すために処方されます。症状が改善しても、  医師の指示通り最後まで服用することが重要です。
・去痰剤・粘液溶解薬: 溜まった鼻水や膿を排出しやすくする薬です。
・ステロイド点鼻薬: 副鼻腔の炎症や腫れを抑えます。長期的に使用することもあります。
・抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬: アレルギーが原因の場合や、鼻の症状が強い場合に処方されます。
・消炎鎮痛剤: 強い頭痛や発熱に対して、一時的に痛みを和らげるために使用されます。

〇鼻洗浄:
 生理食塩水などで鼻腔内を洗浄することで、鼻水や膿を洗い流し、鼻の通りを良くし、炎症を抑える効果があります。正しい方法で行うことが大切です。

〇ネブライザー治療:
 薬液を霧状にして鼻や喉に吸入する治療です。直接炎症部位に薬を届けることで、症状の改善を図ります。

〇手術:
 薬物療法で改善しない慢性副鼻腔炎や、鼻ポリープが原因の場合などには、内視鏡手術(ESS:内視鏡下鼻内副鼻腔手術)が行われることがあります。溜まった膿の排出を促し、換気を良くすることが目的です。

2. 日常生活での対策
・安静にする: 特に急性期は、体を休めることが大切です。
・水分補給: 体内の粘液をサラサラにし、排出を促すために、こまめに水分を摂りましょう。
・加湿: 乾燥した空気は鼻腔粘膜に負担をかけるため、加湿器などで室内の湿度を適切に保ちましょう。
・温める: 蒸しタオルや温かい飲み物で、鼻や顔の周囲を温めると、血行が良くなり、痛みが和らぐことがあります。
・禁煙: 喫煙は鼻腔粘膜に刺激を与え、副鼻腔炎を悪化させるため、禁煙しましょう。
アレルギー対策: アレルギー性鼻炎が背景にある場合は、アレルゲン(花粉、ハウスダスト、ダニなど)の除去や、アレルギー治療を並行して行います。
・うがい・手洗い: 風邪予防を徹底し、副鼻腔炎の再発を防ぎましょう。

3. 医療機関の受診
 頭痛と同時に鼻の症状がある場合、特に黄色や緑色の鼻水、鼻づまり、顔面痛などがある場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
 慢性的に頭痛に悩まされており、他の頭痛(片頭痛、緊張型頭痛など)と区別がつきにくい場合でも、一度耳鼻咽喉科で副鼻腔の状態を診てもらうことをお勧めします。


三叉神経・自律神経性頭痛

三叉神経・自律神経性頭痛

 三叉神経・自律神経性頭痛(Trigeminal Autonomic Cephalalgias: TACs)は、その名の通り、顔面の感覚を司る「三叉神経」が関与する激しい頭痛と、自律神経系の症状(目の充血、涙、鼻水など)が頭痛と同じ側に現れることを特徴とする一群の頭痛疾患の総称です。

 TACsには主に以下の4つのタイプが含まれます。

・群発頭痛(Cluster Headache: CH)
・発作性片側頭痛(Paroxysmal Hemicrania: PH)
・短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(Short-lasting Unilateral Neuralgiform headache attacks with conjunctival injection and tearing [SUNCT] or cranial autonomic features [SUNA])
・持続性片側頭痛(Hemicrania Continua: HC)

 これらの頭痛はそれぞれ特徴が異なりますが、共通して非常に激しい痛みと、それに伴う自律神経症状がある点が共通しています。

✓ 三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)の共通する特徴
〇激しい片側性の痛み: 目の奥、こめかみ、額、頬などに、非常に強い痛みが片側に現れます。

〇同側の自律神経症状: 痛みと同じ側の顔面に、以下の症状のうち1つ以上を伴うことが多いです。
・結膜充血(目の充血)
・流涙(涙が出る)
・鼻閉(鼻づまり)
・鼻漏(鼻水)
・顔面の発汗・紅潮(顔に汗をかいたり、赤くなったりする)
・眼瞼下垂(まぶたが下がる)
・縮瞳(瞳孔が小さくなる)
・眼瞼浮腫(まぶたの腫れ)

〇痛みの発作パターン: 各タイプで発作の持続時間や頻度、周期性が異なります。
各タイプの三叉神経・自律神経性頭痛の主な特徴と治療法
1. 群発頭痛(Cluster Headache: CH)
〇特徴:
・痛みの性質: 目の奥をえぐられるような、刺し貫かれるような、焼けるような、想像を絶する非常に激しい痛み。じっとしていられず、落ち着きなく動き回ることが多い(興奮した様子)。
・持続時間: 15分〜180分(3時間)。
・頻度: 1日に0.5〜8回(典型的には1〜3回)。
・周期性: 数週間〜数ヶ月間続く「群発期」と、数ヶ月〜数年の「寛解期」を繰り返す。群発期にはほぼ毎日同じ時間帯(特に深夜から明け方)に発作が起こりやすい。
・誘発因子: 群発期には少量のアルコールでも必ず発作を誘発する。喫煙、ニトログリセリンなども誘発因子となる。

〇治療法:
・急性期治療(発作時):
・純酸素吸入(100%酸素、毎分7〜10L、15〜20分): 非常に有効。在宅酸素療法も可能。
・スマトリプタン皮下注射: 効果発現が速く、非常に有効。
・スマトリプタン点鼻薬。

〇予防療法(群発期中):
・ステロイド(プレドニゾロンなど): 短期間で効果が高い。
・ベラパミル(カルシウム拮抗薬): 長期的な予防薬。
・炭酸リチウム、トピラマート、抗CGRP抗体薬(一部)。

〇生活習慣: 群発期はアルコール厳禁、禁煙、規則正しい睡眠。

2. 発作性片側頭痛(Paroxysmal Hemicrania: PH)
〇特徴:
・痛みの性質: 中等度〜重度の激しい痛み。
・持続時間: 2〜30分。
・頻度: 1日に5回以上と非常に頻繁に起こる。
・自律神経症状: 群発頭痛と同様の症状を伴う。
・特異な治療反応性: インドメタシン(NSAIDsの一種)が劇的に効くのが最大の特徴であり、診断基準にも含まれる。

〇治療法:
・インドメタシン: 予防薬として毎日服用することで、ほぼ完全に痛みがコントロールできる。胃腸障害の副作用に注意が必要。
 インドメタシンが使えない場合は、トピラマートやカルシウム拮抗薬などが検討されることもある。

3. 短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT/SUNA)
SUNCT: 結膜充血と流涙を伴う。
SUNA: 結膜充血または流涙のどちらか一方のみを伴う、または他の自律神経症状を伴う。
〇特徴:
・痛みの性質: 中等度〜重度の激しい刺すような痛み。
・持続時間: **数秒〜数分(典型的には1〜600秒)**と非常に短い。
・頻度: 1日に1回以上、ときに100回以上と非常に頻繁に起こる。
・誘発因子: 顔を触る、咀嚼、発言など、三叉神経の支配領域へのわずかな刺激で誘発されることがある(三叉神経痛に似ているが、自律神経症状を伴う点で異なる)。

〇治療法:
・抗てんかん薬: ラモトリギンが第一選択薬。ガバペンチン、トピラマート、カルバマゼピンなども使われる。
・急性期にはリドカインの静脈内投与が有効な場合がある。
・群発頭痛や片頭痛で有効なトリプタン製剤は、一般的に効果がない。

4. 持続性片側頭痛(Hemicrania Continua: HC)
〇特徴:
・痛みの性質: 中等度〜重度の鈍い痛みが3ヶ月以上、常に片側に持続する。
・痛みの強さに波があり、一時的に悪化する「増悪期」を伴うことがある。
・自律神経症状: 増悪期に片側の自律神経症状を伴うことがある。片頭痛のような光過敏や音過敏を伴うこともある。
・特異な治療反応性: インドメタシンが絶対的に効くのが特徴。

〇治療法:
・インドメタシン: PHと同様に、予防薬として毎日服用することで完全に痛みがコントロールできる。

〇診断と治療の注意点
・正確な診断が極めて重要:
 TACsはそれぞれ治療法が大きく異なるため、適切な診断が不可欠です。症状が似ているため、自己判断や一般医での診断は難しい場合があります。
専門医の受診: 症状が疑われる場合は、必ず頭痛専門医(脳神経内科、神経内科など)を受診してください。

・画像診断:
 稀に、脳腫瘍や血管の異常が原因でTACs様の症状が出ることがあるため、MRIなどの画像検査で他の疾患を除外することも重要です。

・薬物離脱:
 トリプタン製剤や市販の鎮痛剤の過剰使用は、薬剤誘発性頭痛を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。TACsの診断がついていない段階でこれらの薬を使いすぎると、診断を複雑にする場合があります。

 三叉神経・自律神経性頭痛は、その激しい痛みで日常生活に甚大な影響を与える疾患ですが、正しく診断されれば、それぞれに特異的で効果的な治療法が存在します。諦めずに専門医に相談することが、痛みをコントロールし、生活の質を向上させる第一歩となります。

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