【改善症例】整形外科・接骨院へ通っていたが治らなかった膝 ~三田市 | 西宮市 | 神戸市の整体・整骨・鍼灸~
Tさん
16歳
女性
チアリーディング部に所属しているかわいい女の子がいらっしゃいまいした。
お話を聞くと、膝を痛めて整形外科と接骨院に通院しているが、一向に痛みが引く気配がないとのことでした。
コロナ禍が一段落すると、練習量が増えるし、大会にもでたい! そんな状況の中、八方ふさがりとなってお母さまがインターネットで当院のことを調べて、少し離れたところでしたが、ご来院いただきました。
「先生が首をひねって、困っている様子なんです」
問診でお話を聞くと、整形外科では異常はない!とのことでした。
※良くありますね、整形外科で異常なし。これは骨や軟骨に限っていうと異常はありませんということです。痛みを拾う組織はむしろ骨や軟骨以外の方が多いですよ。
そして、近所?の接骨院へ通われていました。そこの先生は痛みが取れないので首をかしげて、もう何もできないといった様子だったそうです。
アスリートを診る時、絶対にしてはいけないこと
アスリートを診る時、よく間違うことがあります。
それは「外傷と障害の混同」です。
外傷はケガです。
ケガはそれ以上同じことを繰り返さない限り、普通は治ります。
たとえば、足首をひねったとします。
ひねった足首は腫れたり、熱感をもったりします。炎症の症状ですね。
ですが、これらはほおっておいても改善していきます。ただし、条件があります。
もう同じ足首をひねらないことです。
仮に毎日、毎日ひねったとします。これじゃ、治らないのは当然ですよね。
ただ、ちゃんと改善するか分からないから、当院のような整骨院が後遺症にならないように、治療のお手伝いをする訳です。
これには健康保険が適用されます。
処置は固定、安静、シップなどです。整形外科では痛み止めなどが処方されますよね。
さて、もう一つ、障害です。
スポーツ障害とは、外傷のようなケガとは違います。
スポーツの練習って、上達のためにはだいたい同じことを繰り返します。
その繰り返しの動作で、身体の特定の場所に負荷がかかるのです。
そしてかかり過ぎた負荷に耐えられない組織から「痛み」という信号が脳へと送られます。
大きな特徴は、また明日も同じ練習をするという条件があるのです。
外傷(ケガ)なら、また明日も同じ足首をひねるということはしませんよね、普通は。
でも、障害は毎日ちょこっとずつかかった負荷によるものなので、休めば少しはマシになりますが、練習をすればまた負荷がかかるから、痛くなるのです。
こんなのに、固定、安静、シップ、痛み止めなどを処置しても、練習をすることが問題なので、結局は練習に復帰できないんです。
これは固定する道具です。
固定は外傷の処置には有効ですが、スポーツ障害であるオスグッドやシンスプリントには、痛みは和らぎますが、根本的な処置とは違います。
ですから、装具をつけている時はいいんだけどねぇ、と患者さんから良く言われます。
これも障害と外傷を混同して、障害に外傷の処置をしている例です。
あと、シップや痛み止めなども同じです。間違った処置です。
スポーツ障害を治すのに絶対に必要なもの
毎日の練習でかかり続ける負荷に耐えきれず、痛みになってしまったスポーツ障害。
では、使い過ぎなのでしょうか?
「いいえ」
ほとんどが使い過ぎではありません。スポーツしすぎでもありません。
よく整形外科では「使い過ぎ」と言われます。テニス肘や腱鞘炎などもそう言われますが、ほとんどが間違っています。
使い過ぎではなく、「うまく使えていない」のが真実です。
上手く使えていない原因はさまざまなので、ここでは割愛します。
つまり、身体をうまく使えていないので、痛みが出た場所に負荷がかかり続けるのです。
ですから、「うまく体を使えるようにしてあげる」ことが、スポーツ障害では絶対に必要な治療なのです。
ただ、それだけでもまだ浅いのですが・・・
16歳女子、こうやって治りました
さて、このかわいいチアリーダー女子、診させてもらいました。
膝の内側、手のひらで覆うように痛みの場所を示します。
圧痛を確認すると、膝内側のどこを押しても痛がります。
内側広筋、大内転筋など硬いです。
殿筋も押すと痛がります。
ここで、普通の施術者は「硬さや圧痛が痛さの原因」として、マッサージをします。少しは改善したような気になるだけで、すぐに痛みは戻ります。
さて、次に動診をします。
歩行では足首が地面を離れる際に、異常な回旋が距腿関節で起こっています。
これは踵骨の軸と下腿の軸、そして大腿の軸が整っていない証拠となります。
次に臀部への負荷動作検査をすると、中殿筋・小殿筋の筋肉が弱いことが分かりました。
他の筋のMMTと兼ね合わせて、ここまでだと整形外科のリハでは「殿筋トレーニング」を体幹のトレーニングと合わせて処方されることが多いですね。硬い筋肉はストレッチをするように指導されます。
硬いからといってマッサージだけする治療よりはまだマシです。
さらに、組織的検査をしたら、成長期ではよく起こる筋膜の滑走不全もあります。
そこで、リリース方法を伝えました。
さて、ここから真骨頂です。
なぜ、この子は殿筋が弱くなったのでしょうか?
股関節を見ると、殿筋の筋力が最大で発揮できにくい回旋角になっています。
ですから、股関節の角度調整が必要です。これは脊椎などの調整も必要になります。
ただし、運動器だけで人間の身体が動いているという驕った見方はいけません。
中殿筋と小殿筋の筋力は、生殖器の発達と関係しています。
この女の子には月経不順があります。
そこで、血液検査に行ってもらいました。
ビンゴ!
TIBCとUIBCの差に異常(病理学的な異常ではない)が出ていました。ただし、医科ではそれは指摘されてはいませんでした。
つまり、鉄が足りていない。トランスフェリンに乗っていない。
そこを改善すれば、殿筋は強くなり、月経も不順とならない身体ができるのではないか、という結論に達します。
それ相応の年齢では、生殖器の働きが出てこないと、運動器にも影響が出るのです。
次に、鉄がなぜ不足しているか、ということ。
食事の改善、そして腸、体内炎症の状態を改善してもらうことで、鉄吸収能が上がります。
そこを指導して、膝の痛みなんかのレベルではなく、全身の状態を良くしてもらうことが、当院へ来る最大のメリットだと思っています。
膝の痛み
私は部活で膝を痛めてしまい、歩くこともつらかったので1ヶ月も部活を休んでいました。休んでいる間に接骨院や整形外科に通っていましたが、1ヶ月経っても治りませんでした。そして母がインターネットで調べてもみの木に行くことにしました。先生は鍼治療だけでなく私の脚に足りなかった筋肉を鍛える方法やマッサージ方法をたくさん教えて下さりました。その筋トレを毎日していると痛みが引いていき、5回ほど通うころには痛みは完全に無くなりました。今では思い切り部活ができるようになり、大会にも出ることができました。本当にありがとうございました。
※ご感想はあくまで個人的なもので、全ての方に同じような効果を保証するものではありません。
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