【坐骨神経痛】神経モビリゼーションが坐骨神経痛に有効 (2019) ~三田市|西宮市|神戸市の整体・整骨・鍼灸・神経機能調整~

神経滑走で坐骨神経痛を改善

【神戸市北区 | もみの木鍼灸整骨院】神経モビリゼーションが坐骨神経痛に有効

みなさん、お尻が痛くて病院・整形外科に行き、レントゲンやMRIを撮影して、何もない場合、よく「坐骨神経痛」と診断名がつけられます。

これは除外診断の結果、それだろうという仮説、推測です。

そうなんです。坐骨神経痛は推測なのです。実際に見えたわけではありませんから。

その仮説・推測は「神経滑走不全」です。

そこで薬を飲んで、シップを貼るのではなく、やはり滑走させるのが一番の治療となるのではないでしょうか。

今回は2019年に発表された論文をご紹介します。

【執筆者】水根健一:柔道整復師、鍼灸師、米国 Kharrazian Institute CFMC(Certified Functional Medicine Clinician)


タイトル

  • 論文要約:EFFECTIVENESS OF NEURAL MOBILIZATION IN THE MANAGEMENT OF CHRONIC LOW BACK PAIN WITH RADICULOPATHY: A RANDOMIZED CONTROLLED TRIAL
  • 著者: Dr. Salem F. Alatawi
  • 発表年: 2019年
  • 掲載誌: International Journal of Physiotherapy

目的 (Background and Objective)

神経モビリゼーション(NM)は、神経筋疾患の評価と治療において効果的かつ一般的な手法とされています。

この研究は、慢性腰痛(CLBP)と神経根症を伴う患者の理学療法において、神経モビリゼーション(NM)と腰部安定化運動(LSE)および体外衝撃波療法(rESWT)を組み合わせた治療の有効性を、LSEとrESWT単独の場合と比較して評価することを目的としています。


研究方法 (Methods)

ランダム化比較試験として実施され、30名ずつの2つのグループ(計60名)が無作為に割り付けられました。

  • A群(介入群): 神経モビリゼーション(NM)、腰部安定化運動(LSE)、および体外衝撃波療法(rESWT)を組み合わせた治療を受けました。
  • B群(対照群): 腰部安定化運動(LSE)および体外衝撃波療法(rESWT)のみの治療を受けました。

治療効果は、3週間後と6週間後に評価されました。

評価指標には、数値疼痛評価尺度(NPRS)による疼痛、Schober法による腰部屈曲可動域(Lumbar FROM)、および修正オズウェストリー障害質問票(MODQ)による障害レベルが含まれました。


結果 (Results)

  • ベースラインでは、両グループの疼痛、腰部屈曲可動域、MODQスコアに高い類似性が見られました。
  • 治療開始から3週間後には、両グループともに疼痛スコアの有意な改善が見られました(P<0.05)。
  • しかし、介入群(A群)のみが、3週間後において腰部屈曲可動域とMODQスコアで統計的に有意な改善を示しました(P<0.05)。
  • 6週間後には、両グループともに全ての評価指標において統計的に有意な改善を達成しました。

結論 (Conclusion)

この研究は、慢性腰痛と神経根症を伴う患者の治療においておこなわれました。

  • 神経モビリゼーション(NM)
  • 腰部安定化運動(LSE)
  • 体外衝撃波療法(rESWT)

これらを組み合わせたアプローチが、治療開始から3週間時点ではLSEとrESWT単独よりも効果的であることを示唆しています。

6週間後には同様の有効性が示されました。

この結果から、神経モビリゼーションを組み合わせた治療が、慢性腰痛の代替治療選択肢となり得る可能性が示唆されています。

このように、徒手療法(ここでは神経モビライゼーション)が有効であるという研究論文が世界には多数存在します。

徒手療法で救われる人が多いにも関わらず、今の日本では第一選択が「内服薬」「外用薬」となっているのは非常に残念なことです。

日本の慢性腰痛ガイドラインでも、極端に徒手療法が軽視された内容で、恣意性を感じずにはいられません。

世界の研究に沿った、もっと正しい方向性で医療が進むことを願ってやみません。



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