【片頭痛】薬ではない機能性医学を用いたコントロール ~QOLを上げて苦痛のない暮らしを提供する神戸市北区の機能性医学~

片頭痛をコントロール

 神戸市北区で、キネマティックチェーン、機能神経学、機能性医学、分子栄養学の考え方を用いて、運動器はもちろん、メンタルの問題、不定愁訴など、薬を飲まずに健康に導く治療院です。

片頭痛は単なる頭痛ではなく、複雑な神経学的疾患であり、そのメカニズムには三叉神経血管系、皮質拡散性抑制(CSD)、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)、そして近年注目されるミクログリア細胞の活性化が深く関与しています。

これらのメカニズムを理解し、機能性医学のアプローチを取り入れることで、薬だけに頼っているより、片頭痛のコントロールはより効果的になります。

【執筆者】水根健一:柔道整復師、鍼灸師、米国 Kharrazian Institute CFMC(Certified Functional Medicine Clinician)


片頭痛のメカニズム

✓ 三叉神経血管系の活性化:
 片頭痛の発作は、脳の血管周囲に存在する三叉神経の活性化から始まると考えられています。この活性化により、血管拡張と神経炎症が引き起こされ、痛みが誘発されます。

✓ 皮質拡散性抑制(CSD):
 片頭痛の前兆(オーラ)を伴う場合に特に顕著な現象で、脳の皮質をゆっくりと伝播する電気生理学的な波です。CSDは、神経細胞の過剰な興奮と抑制の後に生じ、脳血流の変化や神経伝達物質の放出に影響を与え、頭痛の発生に寄与すると考えられています。

✓ CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド):
 三叉神経から放出される強力な血管拡張作用と神経炎症作用を持つ神経ペプチドです。
 CGRPは片頭痛発作時に上昇し、痛みの伝達と増幅に重要な役割を果たします。近年では、CGRPとその受容体を標的とする薬剤が片頭痛治療に大きな進歩をもたらしています。

✓ ミクログリア細胞の活性化:
 脳の免疫細胞であるミクログリアは、通常は神経保護的な役割を担っていますが、炎症やストレスなどによって活性化すると、サイトカインやケモカインなどの炎症性物質を放出し、神経炎症を悪化させ、痛みの感受性を高めることが示唆されています。
 片頭痛患者では、ミクログリアの異常な活性化が報告されており、慢性的な頭痛の一因となっている可能性があります。


機能性医学による片頭痛のコントロール

機能性医学は、個人の遺伝的背景、環境要因、ライフスタイル、消化器系の健康状態などを総合的に評価し、疾患の根本原因にアプローチする医療モデルです。片頭痛のコントロールにおいても、以下の点を重視します。

1. 炎症の管理:

  • 食事療法: 炎症を促進する食品(加工食品、精製糖、不飽和脂肪酸の多い食品など)を避け、抗炎症作用のある食品(オメガ-3脂肪酸を多く含む魚、ベリー類、緑黄色野菜など)を積極的に摂取します。
  • 腸内環境の改善: 腸は「第二の脳」とも呼ばれ、腸内細菌叢の乱れは全身の炎症や神経伝達物質のバランスに影響を与えます。プロバイオティクスやプレバイオティクス、発酵食品の摂取により、腸内環境の改善を図ります。
  • 抗炎症サプリメント: マグネシウム、ビタミンD、オメガ-3脂肪酸、クルクミン、コエンザイムQ10などは、炎症を抑制し、神経機能をサポートする可能性があります。

2. ストレスマネジメント: ストレスは三叉神経の活性化やミクログリアの活性化を促し、片頭痛の引き金となります。

  • リラクゼーション技法: マインドフルネス、瞑想、ヨガ、深呼吸などは、ストレス反応を軽減し、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
  • 十分な睡眠: 睡眠不足は片頭痛を悪化させる要因です。規則正しい睡眠習慣を確立し、質の良い睡眠を確保します。

3. 神経機能のサポート:

  • 栄養素の補充: ビタミンB群、マグネシウム、コエンザイムQ10などは、神経伝達物質の合成やエネルギー産生に関与し、神経機能の健康を維持する上で重要です。
  • 水分補給: 脱水は片頭痛の誘因となることがあります。適切な水分摂取を心がけます。

4. 環境毒素の排泄:
 重金属や化学物質などの環境毒素は、体内の炎症反応を高め、神経系に影響を与える可能性があります。
 デトックスを促進する食品(硫黄を多く含む野菜など)の摂取や、適切な排泄経路のサポートを検討します。

5. 個別のトリガー特定と回避:
 食事、気候変動、特定の香り、睡眠不足など、個人によって片頭痛のトリガーは異なります。症状日記などを活用し、自身のトリガーを特定し、可能な限り回避するよう努めます。

機能性医学は、片頭痛の複雑なメカニズムを多角的に捉え、個々の患者に合わせたオーダーメイドのアプローチを提供することで、単に症状を抑えるだけでなく、根本的な体質改善とQOLの向上を目指します。

機能性医学専門家と協力し、包括的なアプローチを実践することが、片頭痛の長期的なコントロールに繋がります。

当院はあなたの健康を心から願っています。



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