【私の視点】なぜ医学は「成長期」という重要な体内変化を無視するのか?
成長期に起こりやすい障害や病気があります。
整形外科分野では、成長痛と呼ばれる障害があります。当院にもオスグッドを患った子供がたくさん来院しています。
また、最近では起立性調節障害という厄介な病気になって、病院に行っても改善をしない子供たちが来院しています。
他には病気ではないにしても、反抗的になったり、ニキビが噴き出てきたり、生理が始まったりと、いろんな変化が身体に起こります。
これらと病気の発生が別々のものだというのでしょうか?
少なくとも、現代医学ではつながりはないとしています。
本当にそうなのでしょうか?
体内バランスが一気に崩れる成長期
「小学生までは普通の子でした・・・」
起きれなくなった子どもを連れてきたお母さんが良く口にするセリフです。
中学になった途端に、生活が乱れ、学校を休むようになり、反抗的になってきたりしているらしいのです。
なぜ? なぜ? なぜ?
病院へ行ったり、スクールカウンセラーと話をさせたりしているのに、一向に良くならないから困り果てて、、、当院の門をたたくことになるのです。
今の医学は分からないものはメンタルが原因だとする傾向にあります。
しかし、そもそも大丈夫だったのに、なぜ成長期、それも生理が始まったり、身長がぐっと伸びる時期に差し掛かり、調子が悪くなるのでしょうか?
成長期にはホルモンバランス、体内のミネラルバランスや、代謝が崩れていく状態があります。
ケガが治りにくくなったりもします。
このことを無視して、医学的検査は進みます。
なぜ、成長期の体内環境が無視されるのか?
一つは〇〇科ごとに分かれてしまっているからです。
西洋医学で主に運動器を担当するのは「整形外科」です。
ただ、整形外科は骨や軟骨の形の異常に対して治療を施すのが主な仕事です。
ですから、体内の代謝や栄養状態は無視して診療が進みます。
内科では血液検査が行われるでしょう。
ところが、基準内であれば「問題なし」とされます。
本当に問題はないのでしょうか?
それと、処方される薬は原因を解消するものではありません。
すべて症状を抑えるものなので、「症状を出そうとする身体 vs 薬」となります。
原因が取れていないので、治りが悪いです。
そもそも、病理学が中心となっている西洋医学では、主だった病変がない機能低下の状態にはめっぽう弱いのです。
そこで漢方薬などが処方されるのですが、症状に対しての処方ですので、これもまた対症療法でしかなく、原因は取り除かれることはありません。
内科の先生は、とりあえず症状を抑える薬を出しておいて、
「自然に治るのを待つ」
か
「病気が進行して本当の病変部が出てきて、病気の診断ができるまで待つ」
かなのです。
前者ではそもそも薬など必要なく、後者だと手遅れです。
このようなスタンスなので、成長期による代謝異常やホルモンバランスの崩れなどは無視されて当然なのです。
成長期の体内アンバランスを考慮に入れると見えてくる!
成長期には体内でどんなことが起こっているのか。
これを考えに入れて、治療を進めると改善が違います。
これは栄養状態や臓器の状態を、まだ未病の状態でとらえるのです。
そして適切な指導により、生活習慣などを変えることで、ぐん!と良くなります。
それまでは大丈夫で成長期に身体がおかしくなるのは、成長期の特徴を考慮しなければ、そりゃうまく治りません。
当院では成長期に無視されてしまう性質を考慮に入れて、改善を促します。
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