【機能性身体症候群(FSS)】みなさん、病院で「えっ?」ってなりませんか?
みなさんは病院で医師の言うことに、「えっ?」や「あれ?」と思ったことはありませんか?
☑ 確実に耳鳴りがしているのに「気のせいだ」と言われた。
☑ レントゲンで異常がなければ「歳だから」と言われた。
☑ 医師が脚を持って検査をするとき、勝手に力が入ってしまうのに「力を入れるな!」と怒鳴られた。
☑ ひどいめまいなのに「トラベルミン」の処方薬だけ出された。
☑ 交通事故のむちうちがなかなか治らなくて整形外科医に「気のせい」だと言われた。
☑ 通っているのに全然治らないと「心療内科に行きますか?」と精神病にさせられた。
これらはよくあることで、患者さんからよくお聞きします。
なぜだか分かりますか?
これは治せない、分からない結果としての医師の言動です。
また、ちゃんと病態が潜在しているにもかかわらず、それを医師が見いだせずにこころの病気(精神科的疾患)にしてしまうことをフランクル博士は、「身体因性偽神経症」と戒めました。
これは、言わば、医師の誤診です。
世の中には、こうした誤診のために苦しんでいる患者さんがあふれています。
器質的病態にはめっぽう強いが・・・
医学部といえば、日本で最高の学部です。ただし、学力の偏差値が。人間性の偏差値ではありません。
ですから、医者に分からないものはない!とのおごりかプライドからか分かりませんが、分からないものはちゃんと「分からない」とは言えない医者が多いと思います。
では、なぜ分からないのでしょうか?
それは西洋医学では機能的な問題は医学部で教えていないからです。
病気は大きくわけて、機能的病態、器質的病態、致死的病態に分けられます。
現代西洋医学の得意とするところは、器質的病態のみです。
心筋梗塞、脳梗塞、腫瘍(ガン)、外傷などのように、病変が確実にあり、どの細胞に病理学的変化が起きたのかが明確な病気が器質的病態です。
西洋医学の検査で明確に分かるものです。
器質的病態には、それぞれの領域に専門医が多数います。町のいたるところにクリニックがあり、それぞれ「〇〇科」と看板を挙げていますね。
「これだけ発展してきた現代医学でさすがに分からないことはないだろう!」
そうあなたが思うなら、大きな間違いです。分からないことだらけです。
機能的病態にはめっぽう弱い現代医学
自律神経や免疫系などのホメオスタシス(恒常性)が歪んで起きることを、機能的病態と言います。
この機能的な病気には現代医学はなにもできません。
医学部の教育で教えられていないからです。
また、大学病院は器質的疾患の専門医ばかりで、機能的病態の専門医はほとんどいません。
ですから、せいぜい精神安定剤(抗不安剤)や抗うつ剤などで、症状を和らげることくらいしかできません。
医師はこのように現代医学的一般検査(器質的病態検査)で説明できないとき、「様子を見よう」とか「気のせいだ」「歳だ」と言います。
「ごまかし?」と患者さんが思うような薬の処方になるのです。
でも、昨今、患者さんの話をお聞きすると、ずいぶんこのことが分かっている方が多いなぁと思います。
患者さん自身が「病院へ行ってもなぁ」とため息交じりにおっしゃります。
機能性の病態は西洋医学には任さないで!
西洋医学の得意分野である器質的病態がない場合、病院の医学ではお手上げです。
ですから、その場合は東洋医学や他の科学に頼った方がよさそうです。
自費治療にはなりますが、お医者さんの中には、西洋医学に見切りをつけて「ちゃんと健康にする治療」を行っている方はごく少数ですがいらっしゃいます。素晴らしいと思います。
健康保険の治療をやっていても、普通のサラリーマンよりははるかに多くの収入が得られる医師という職業をしているのに、あえて自費の治療を行うのは「志(こころざし)」がある先生だと思います。
そして、せめて器質的な病態視点から治らないと限界を感じたら、保険診療をしている医師は、せめて機能的な見方ができる医師に対診したり、東洋医学を薦めるなど、患者さんのことを第一に考えてくれたらと思います。
お金はかかるかもしれませんが、治らないことを延々とやるのは、命を削っていることと同じだと考えることです。時間=人生、そして人生=命です。
当院でも、西洋医学ではどうにもならないから来たという方がたくさんいらっしゃいます。
そして、みなさん、生活を改善していき、すこぶる元気になられています。
病院は健康保険が適用されます。ですから、「安い」から最初はどうしても保険が効く病院に行く方がほとんどです。
もちろん、お金の問題ではなく、器質的病気があれば、即座に治療を行うことが必要です。
ですが、検査を一通り行い、それでも何もないとなって、ただごまかし薬を飲み続けるなら、もっと違う方法でちゃんと健康を考えた方が、長い目で見て100倍良いと思います。
もし、みなさんで検査で何も分からずお困りの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。
※本文は「公益財団法人国際全人医療研究所」から抜粋した箇所があります。
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