【起立性調節障害】それって、ほんとにアドバイスになるの? ―分かってるってば!―
医療情報の中で、セルフケアのアドバイスがあります。
それを見ていると、うそでしょ?!と言いたくなるようなむちゃくちゃなものがあります。
起立性調節障害のアドバイスのほとんどが、不毛なものです。
ですが、特に不毛なのは・・・
「早寝早起きをしなさい」
というものです。
それができりゃ、苦労はせん!
もともと起立性調節障害とは、朝に自律神経の調節がうまくいかなくて、起き上がる時に血圧が上がらないので、脳の虚血が起こり「頭痛、めまい、吐き気、倦怠感をはじめとした虚血性症状」が出るのです。
ですので、朝はぐったりしています。
ところが、自律神経が徐々に切り替わり、昼くらいにはやっと元気が出てきます。
昼までぐったりと寝ていたら、夜になって眠れるわけありません。
昼から就寝までの時間が短く、メラトニンが十分に生成されないので、なかなか寝付けません。
ですから「早寝早起き」のアドバイスって、、、。
できりゃ、苦労はせんわい!
それをできるようにしてほしいから、病院に行ってるのに、何言ってるの?と不信感いっぱいのお母さんは多いです。
痩せなくて困っている人に「痩せなさい」とアドバイスしますか?
禁煙したい人に「タバコをやめなさい」と言いますか?
お酒がやめられない人に「お酒を飲まないように!」と促しますか?
「早寝早起き」アドバイスがどれだけむちゃくちゃか、分かりますよね。
短絡的な思考がこのようなアドバイスを生む
結局、今の医療では本気で治そうなんて考えていません。
こんなアドバイスしか考えつかないとは、あまりにもずさん過ぎて開いた口が塞がりませんよね。
水分、塩、早寝早起き・・・
こんなアドバイスを聞いた親御さんも、あきれませんか?
あなたのお子様は、水分不足で起立性調節障害になったわけではありません。
あなたのお子様は、塩分不足で起立性調節障害になったわけではありません。
あなたのお子様は、早く寝ないから起立性調節障害になったわけではありません。
これらは若干の効果はあるかもしれません。
が、裏を返せばほとんど効果はありません。
原因はもっと根っこにある
では、朝に起きるモードに切り替わらないのには、原因があります。
もっと根っこのところにです。
それを治そうとしないで、ただ対症療法の薬と意味のないアドバイスを継続したところで、治りません。
西洋医学では「起立性調節障害の病態は把握している」(血圧があがらない等)が、「原因は不明である」と定義されています。
言いたいのは、原因が分かっていないのに、治せるのか?ということです。
だから、
低血圧には昇圧剤
頻脈には整脈剤
頭痛には鎮痛薬
といった処方でしか対処できないのです。
でも、これでは一時的に症状は軽くなるかもしれませんが、また症状は戻ります。
あなたのお子様の調子は「朝起きれないことに伴う諸症状」だけですか?
他に問題はありませんか?
まずは精神的なものは除外してください。
どうでしょうか?
エビデンスより結果主義
さて、昨今では「エビデンスはあるのか?」とか、「EBM(Evidence based medicine)根拠に基づく医療」とか言われたりします。
特に西洋医学が代替医療を非難するときに使われます。
ここでのエビデンス(根拠)とはどういうものでしょうか?
起立性調節障害は西洋医学では「原因不明」と言われているということは、治せる根拠はありません。
原因が分かっていないのですから。
すると、医療の根幹をなす「エビデンス」がない治療をしているということになります。
医師からは「この治療はエビデンスがありませんが、昇圧剤を飲みますか?」と説明を受けている親御さんは一人もいません。
インフォームドコンセントすらできていません。都合が悪いことは言わないということです。
そして、このエビデンスが曲者なのですが、ほとんどの場合は投薬や手術でしかエビデンスがないのです。
つまり、薬を飲むか、手術をするかしか、エビデンス(根拠)がある治療とは言えないという乱暴なものになっています。
でも、薬も手術もなしで、良くなる例など起立性調節障害以外でも山ほどあります。
それらは「エビデンス」がないと言われます。
エビデンスとは、研究手順にのっとって論文を発表したものだということですが、それには莫大な費用がかかり、結局はスポンサーのお金が必要なのです。
お金でエビデンスが作れるということです。
このようなお金で買ったエビデンスには、本当のエビデンスがあるのでしょうか???
ともかく、お金で買ったエビデンスより、実際に良くなったという結果が大事です。
結果を出して、それを増やして、情報の解析・統合により、本当の健康を作る方法が見えてくるのではないでしょうか。
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