自律神経失調 頭痛 頭重 不眠 頭鳴り めまい ふらつき 耳鳴り 難聴 集中できない ぼーっとする ほてり

頭部の自律神経失調の症状

画像の説明

頭痛
頭重
頭鳴り
不眠
めまい
難聴
耳鳴り
耳管開放症
ほてり
ふらつき
集中できない
ぼーっとする

頭痛

 頭蓋内の脳への血液供給は、生命維持機関としての脳の重要性と同じように重要なのです。そのため、平均動脈圧が変わっても、脳への血流量には影響がないような調整の仕組みがあるのです。この無意識で行われる調整を自律神経(交感神経、副交感神経)が行っています。
 自律神経の調整がうまくいかなくなると、この血流量に影響が出ます。時には血流量が増大したり、時には減少したりします。このせいで、脳血管に分布する三叉神経(第Ⅴ脳神経)求心性神経が痛みを引き起こす原因となります。

不眠

 覚醒中枢(脳内の広い領域)と睡眠中枢(視床下部)が働いて私たちの睡眠が保たれています。この二つの中枢の活動が亢進したり、抑制されたりして、サーカディアンリズム(概日リズム)というものが保たれているのです。
 睡眠中枢に対して、覚醒中枢は脳内に占める範囲が広く、機序も複数あります。よって、この覚醒中枢を働かせておく仕組みが、睡眠中枢に対して多いのは、もともと動物である人間も、天敵から身を守るために突然襲われても覚醒中枢が働いて、すぐに対処できるようにするためなのです。
 ですので、もともと脳の仕組み自体、覚醒しておくことのほうが得意と言えます。
 これらのバランスは自律神経が担っています。覚醒を交感神経が、睡眠を副交感神経が担当しているのです。この自律神経のバランスが崩れると、覚醒に傾くことがほとんどです。
 バランスを崩す要因としては、ライフイベント(結婚、死別、離婚など)や精神疾患、睡眠環境、疼痛などがあり、さまざまな要因が重なりあって不眠が生じます。
 睡眠障害には、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒の種類があります。それぞれ複数が重なり合って症状となっていることが多くあります。
 治療としては睡眠薬の処方が一般的であり、飲み続けていると薬の効きが悪くなり、量が増えるかきつい薬に代えるかが治療となります。

めまい

 めまいは中枢性と末梢性に分けられます。中枢性のめまいは小脳や脳幹などの生命に重篤な予後を与えるため脳神経外科などの病院で緊急に処置を受ける必要があります。当院にいらしている方がお持ちなのは「末梢性のめまい」です。
 原因が特定できない「不定愁訴」のめまいは一般的に女性に頻発します。ストレスや気圧、過労、月経周期などの影響を受けやすいと言われています。めまいの原因の多くが「耳」の平衡感覚をつかさどる部位にあると言われています。突発性難聴(突然耳が聞こえなくなる病気で、よく芸能人が罹患しているので皆さんもご存知かと思います)、メニエール病(診断の正確性は別にして「めまい」で病院へ行くと簡単なスクリーニングでよく診断される病名です)などでもめまいは併発します。
 現在、多いめまいの診断はBPPV(良性発作性頭位めまい症)と呼ばれるものです。耳石が半規管内で遊離するものです。Eply法やDixhallpike法などで対応します。
※当院でもブログを書いております→もみの木治療院ブログ BPPVの診方
 また、高齢化の影響で加齢性のめまいも増加しています。高齢になると何かと薬が処方されて、多剤の服用によるめまいもあるようです。
 めまいの治療薬は1970年代に開発されてから、新薬が出ていません。これは西洋医学の投薬治療の限界を表しています。
 ですので、めまいの治療法の中心は「トレーニング」になっています。たとえば、眼球や頭部を動かして注視させます。この時に像がぶれるようだと機能が低下していることになり、めまいが起こりやすくなっています。

めまい特設ページ


メールでのご相談

 自律神経失調症は多岐にわたりますので、分からないこともあるかと思います。「自分の症状は治るのか?」「自分は自律神経失調症なのか?」など、ご遠慮なくお問い合わせください。

a:1045 t:1 y:0