【代表が思う今】根本治療・根本原因っていうけど、それってウソじゃない? ~マーケティングがもたらした誇大広告~
このコラムは不定期に心に移り行くことを、当てもなくダラダラと綴ったものです。
どんな施術者か? どんな人間か?
私たちの仕事は、みなさまの大切なお体に触れる仕事です。
他人の体に触れる仕事なんて、普通はあまりありませんよね。
ですから、治療技術や治療法うんぬん以前に、どんな人間が自分の体を触れて治療するのか、という疑問に少しでもお答えし、不安をなくしてからいらっしゃることができるよう、このようなコラムを書いています。
どうかご参考にしてください。
「根本原因」「根本治療」という言葉、分かってる?
当院は看板は整骨院ですが、治療している疾患や症状はかなりかけ離れています。
こういった治療院を経営していく中で、同業者のホームページを見ることもあります。
その中で気になる言葉があります。
整体院、整骨院、鍼灸院などでよくあるのですが、「根本・・・」と書かれているところです。
「根本原因に対してアプローチします」
「根本治療をしています」
「根本」という言葉、なんかずいぶんと安っぽく使われるようになったんだなぁ、とつくづく思わされます。
内容はHPから判断すると「根本ではなく、あくまで表面的なアプローチにすぎない」ことがほとんど、いやすべてと言っても過言ではありません。
歪みを正すことが根本治療でしょうか?
筋肉のトリガーポイントを緩和させることが根本治療でしょうか?
ましてや、電気を当てたりストレッチしたりすることが根本治療なのでしょうか?
背骨の神経を通したら、それが根本治療なのでしょうか?
今はマーケティングで患者さんを集める時代ではあります。
いくらマーケティングとはいえ、儲けのために患者さんを集めようとして、誤解を招くような記述はいただけません。
「根本」の意味がもともと分かっていないのか、わざと集患のために「ウソ」をついているのか、、、。
どちらにせよ「根本・・・」という言葉の希薄さに驚かされるこの頃です。
根本原因とは根っこ、つまり深いところにある原因
たとえば、右側ばかりが痛くなる人がいます。
右肩、右腰、右股関節・・・
これ、どう説明しますか?
「右利きだから」というような稚拙な説明で、患者さんは納得しません。
人は代償する生き物だから、必ず左側にも出るはずです。キネマティックチェーンを知らないと表面の治療すらできません。
また、これを「歪み」が根本原因だという人もいます。
なぜ歪むのか?
なぜ筋肉は硬くなるのか?
なぜ右側だけに症状が出るのか?
これらを深く考えてこそ、本当の根本原因にまでたどり着けます。
ただ右へズレているものを左へ矯正・・・
こんな稚拙な治療ではなかなか良くならないでしょう。
人の体はつながっているのに〇〇科で分けると根本的治療ができない
先ほどは運動器を使って説明しました。
次は内科的な問題を考えましょう。
たとえば、当院には朝に起きられない、頭痛やめまいがして学校へ行けない子供たちが治療に来られます。
概して、この症状は成長期に起こっています。
それなのに、ただ自律神経だけを見て「起立性調節障害」だと判断したり、頭痛だと頭痛外来へ行き、めまいだったら耳鼻科へ行く。
これだとそれぞれの病気カテゴリという型にはめて、薬を処方するだけで、たいていは効かないんです。
今の西洋医学はとことん症状を抑えることに終始していますので、根本治療とは対極にある対症療法です。
なぜ自律神経がおかしくなるのか?
なぜ思春期に起こるのか?
なぜ頭痛薬が効かないのか?
なぜ朝に起こるのか?
いろんなことを身体のホルモンバランス、代謝、エネルギーなどから紐解いていくと、根本原因が見えてくるでしょう。
昇圧剤を飲んだり、塩をなめたりしたくらいで学校へ行けるなら、それは軽症です。
根本という言葉を真摯に受け止める
当院は常に「原因」はどこにあるのか?
そして常識では原因とされていることは、ほとんど原因ではなく結果なので、さらにその奥を見る訓練をしています。
この方の本当の原因はどこにあるのか?
それを常に考えて、人の体の奥深くまで見るようにしています。
ただの腰痛で来られた方でも、いろいろ不調をお持ちです。
歪みから始まり、脊髄神経、脳神経、脳などへとアプローチする一方で、代謝状態、ホルモンバランス、炎症など、不調をもたらすさまざまな原因を探っていくのです。
せっかく当院へ来ていただいたのですから。
本当に健康になってもらいたいのです。
そのために世界レベルのリサーチ、そして研究、研修を日々受けて、皆様に効果的な施術をご提供しています。
痛みだけ、しびれだけ、ちょこちょこごまかせばいいという方は当院には合わないでしょう。
でも、そんな方でも本当に健康の知識をつけて理解をすれば、ごまかしは結局健康を悪化させることだと理解いただけると思います。
このような知識は施術者や医師でもほとんど知らない、理解していないことです。一般の方々が理解できないのは当然です。
ですから、いらっしゃった方にはこのような考えに賛同していただきたいと思います。
メールでのご相談
ご自身の症状について疑問があればメールを使ってご質問ください。メールでは、どんなセルフケアをしたほうがいいか、書籍名など具体的な内容には答えられませんので、ご了承ください。
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