【変形性膝関節症】関節の内外を取り間違えると・・・ ~三田市|西宮市|神戸市の整体・整骨・鍼灸~

関節の内外を取り違える

 「関節の内」か「関節の外」か、それを間違えると治らないどころか、不可逆的な事態へとつながる可能性があります。

 膝が痛いと訴えた方がいらっしゃいました。足をひきずって、待合から問診する場所へと歩く姿も痛々しかったのです。

 整形外科で色々処置をしたらしいのですが、良くならないということでした。関節内ブロック注射をしたけれども、効かなかった。

 「このブロック注射が効かなければ、手術を視野に入れないといけない」

 この外科医の言葉に、びっくりして当院へいらしたのです。


骨・軟骨の変形が悪役であるという思い込み

 痛みを発する組織って、骨や軟骨だけですか?

 違います。

 膝の痛みがあって、レントゲンを撮るとたまたま変形があると「ほら! 変形の痛みだ。骨・軟骨のせいだ」となるのです。

 この前提で間違っていることは?

 それは骨・軟骨が変形すると痛みを発するという前提です。

 変形しても痛みなど出ていない人もたくさんいます。ですが、そんな人は病院へ行かないので、医師は分かりません。


骨・軟骨が主役ではない

 痛みを拾う組織って、骨や軟骨だけではありませんよ。

 関節を構成する要素は他にたくさんあります。

 筋肉でしょ?

 そうお思いですか? 筋肉やその先の腱もそうです。そして、靭帯も。

 他には神経も。さらに血管、関節包、結合組織など、いろんな痛みを発する組織があります。


「狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること」

 上の名言はアルバートアインシュタインが言ったとか、言わなかったとか。

 それはどうでもいいのです。

 「関節の中」にヒアルロン酸注入を行いました。

 効果なし。

 「関節の中」にブロック注射をしました。

 効果なし。

 では、手術!

 これはおかしくありませんか?

 関節内への処置を繰り返しても、効果がない。では、もう関節の中に何をしてもムダではないでしょうか?

 それは「同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること」です。

 だったら、関節外に原因があるのでは?という流れにならないんでしょうかね。


やっぱり関節外やん!

 その方へ、関節外の施術をするとすぐに足を引きずらなくて歩けるようになりました。

 5分とかかっていません。

 薬や注射をバンバン打って良くならなかったのに。

 しかも、挙句の果てに「手術」って、、、。手術はやってしまうともう元には戻せません。ですから、言葉は慎重に使わないと、軽々しく「手術」などと言ってはいけません。

 この症例は、完全に関節内と関節外を取り違えた例です。

 このような誤診で「手術」をしている方が、日本でどれだけいらっしゃるのでしょうか。


医療人としての最低限のモラル

 医療人は論理的に物事を考える訓練をしなければいけません。

 もちろん、誤診をしないためです。間違った医療処置を提供してしまうと、元に戻らなくなってしまい、患者さんの人生を変えることにつながるからです。

 それは患者さんの人生を背負っていると言い換えてもいいと思います。

 仕事が日常になってしまい、論理的思考ができなくなると、治るどころか不必要な手術をすることになります。

 もう一度いいますが、私たちは患者さんの人生を背負っているのです。

 その覚悟がなければ、患者さんとのかかわりを持つ資格はないと思っています。


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