「いつ治りますか?」という質問 ~三田市 | 西宮市 | 神戸市の整体・整骨・鍼灸~

この膝、いつ治りますか?

 臨床でよく「いつ治りますか?」と聞かれます。

 この質問に対して、誠実に嘘なく答えるなら「分かりません」です。

 なぜそのような答えになるのかお分かりでしょうか?


「治る」という言葉の意味、ご存じですか?

 みなさん、簡単に「治る」という言葉を使います。

 しかし、私はこの「治る」という言葉を重く受け止めています。

 本当の意味で「治る」というのは、どういう状態を表しているとお思いでしょうか?

 それは「痛みを引き起こす原因がない」という状態です。

 ただし、みなさんは「症状がなくなる」ことが「治る」と思っていますよね?

 それなら、膝が痛いなら痛み止めを飲んだり、痛み止めの注射をしたりすればいいのです。

 たとえば膝が痛くて当院へいらっしゃる方は、最初は整形外科に行きます。あるいは他の整骨院へ。

 特に整形外科では「鎮痛薬」を処方されて、飲んでいらっしゃいます。それでも治らないから、当院へいらっしゃる。

 それで当院も「鎮痛」のような施術をして、満足ですか?

 なぜ整形外科で良くならないのでしょうか? なぜ他の整骨院や接骨院、鍼灸で良くならないのでしょうか?

 それは原因を解消していないからですよ。

 治るって「症状が消えること」という意味ですが、そのアプローチが「痛みを止めようとする鎮痛治療」では痛みが引かない。

 つまり、鎮痛しただけでは「治る」ということではないのです。

 当院は「治った」という状態は、痛みを引き起こした「原因」がなくなったことだとしています。

あなたとそっくりな方はいますか?

 さて、「いつ治りますか?」を「いつ良くなりますか?」という言葉に置き換えて考えます。

 いつ良くなるか?

 それもまた「分からない」という答えになります。

 これは未来の予測です。当たるも八卦当たらぬも八卦くらいの気持ちでお聞きなら、こちらも適当に答えますが、、、。

 基本的に「良くなる」か「良くならないか」を聞かれるなら、答えられます。

 そして、それがいつかは以下の要素が関わってきます。

✓ あなたは生活習慣病の薬を飲んでいませんか?

✓ あなたは処方された筋トレや運動をちゃんと正しく行えますか?

✓ あなたの体内で起こっている代謝は正常ですか?※病気がない、血液検査で問題ないといった表面的なことではありません

✓ あなたは生活習慣で膝を壊すような動きを無意識でやっていませんか?

✓ お仕事などで無理したりはありませんか?

 とりあえず思い当たるのは以上のことです。これらだけでも、改善に足を引っ張る要素があります。

 そして、それぞれの患者さんが一人ひとり違うのに、治る期日が分かるわけはないのです。

医療人がいう「〇〇には治ります」は・・・

 以上のことから、「〇〇には治ります」と病院や整骨院などで聞かれることでしょう。

 これは正直、患者さんから聞かれたから「一応」答えてみた、くらいの回答です。

 整骨院で保険を使っているところだと、3か月めからは長期施術による理由書をつけなければいけないので、その人の病状に関係なく3か月ですと伝えているところもあります。

 ですから、病院で〇〇と言われたと患者さんからお聞きすることがありますが、私自身はほとんどその「〇〇」は考えに入れません。

 ガンの5年生存率もいい加減なものです。

 ガンの摘出をして、その後、、、

Aさんは必死で生活習慣の改善をした。

Bさんはどうせ死ぬならと好き勝手にタバコや飲酒など身体に悪いことをした。

 この二人、どうでしょう。これらの方の生存期間を集めてその平均値を取って、それをお医者さんから伝えられます。

 それって、あなたに合ってます?

 ですから、どれくらいで治るかを聞いても、結局はいい加減な回答なのです。

それでも「いつ治りますか?」と聞かれたら・・・

 それでも聞かれたら、「平均値」を答えます。

 当院で聞かれた患者さんに似た症状、病状の方がどれくらいで改善したかの平均値です。

 それでも、個々ではバラつきがあるので、人によりますという一言を付け加えます。

 どちらにせよ、手を抜くことはなく、全力で治癒させるようにこちらは原因を解消する施術を行うわけですから、それに応えるようにアドバイスにはしたがってもらいたいものです。

 そうすると平均値よりも早く「治る」かもしれませんよ。



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