侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛 ~三田市|西宮市|神戸市の整体・整骨~

侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛

 当院には「痛み」を持った方が多くいらっしゃいます。その中では、痛みがひどくて既に薬を飲んでいらっしゃる方もいます。

 お医者さんで処方されたり、自分で家に余っている薬を飲んだりと、さまざまではありますが、薬を飲んで「ましになった」という方と「ぜんぜん効かない」という方がいるのです。

 今回は侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の違いについて書きます。

体の神経線維

 どちらも痛みを感じる神経が「痛み」を感じている点は同じです。ですが、大きな違いは

「神経が正常な状態かどうか」

です。

 侵害受容性疼痛は神経が正常に痛みを感じています。ちゃんと痛みを起こす刺激があって、その刺激を脳に正常に伝えているのです。刺激とは機械的刺激、化学的刺激、熱刺激などです。

 プロスタグランジンと呼ばれる疼痛物質が刺激により発生し、その発生を神経線維の先っぽ(末端)で感受して、その信号を脳に送り痛みを伝達するのです。

 このプロスタグランジンの発生を薬物で抑えれば、痛みの神経が刺激されることがなくなるので、痛みが減るという訳です。この薬は神経に作用するのではなく、神経に作用する物質に作用します。

 この種の薬をNSAIDsやアセトアミノフェンと呼ばれます。処方薬ではロキソニン、ボルタレン、市販薬ではバファリンやイブです。

 これらは炎症に作用するので、痛みが発生してから2週間以内が適応の薬です。特に長期服用はしない方が賢明です。あと、消化管、心臓血管、腎機能に問題がある方が使うのも要注意です。病状が悪化することがあります。

 神経障害性疼痛は神経に障害が起こっています。神経の信号伝達するコード部分(軸索や髄鞘)に障害が起こっているのです。

 普段は痛みは神経の末端でプロスタグランジン等の疼痛物質を感じて、その信号を細長いコード部分で伝えるのですが、このコード部分のどこかに障害が存在し、そこがなんらかの刺激を受けると痛みの信号が発生して、脳に痛みを伝えるのです。

 要は、疼痛になるような刺激が起こっていなくても、疼痛があるような刺激が脳に伝わってしまうのが神経障害性疼痛です。

 この種の薬ではリリカが処方されます。リリカは神経が障害によって不要な痛み刺激を脳に伝えるのを抑える薬です。この薬は神経に直接作用するものです。

このように、薬によっては機序や効能が違うので、薬の使い方などをよく知ってから飲むようにしてください。


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